1時間でスマート工場を実現!『CTモニタ』で、何が変わるのか?

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初めまして、i Smart Technologies CTOの今井です。

工場IoTを推し進める企業として、最近いろいろなところで取り上げられる機会がますます増えてきました。

しかし具体的にどんなことができるの?と、気になる方も多いと思います。 そこで、今回は弊社のサービス概要と、実例、そしてどんな効果が出ているのかを紹介したいと思います!

『CTモニター』とは?

改善に向けた「3つの普遍量」

製品1個ができると、信号をクラウド上に上げます。測っているものは、簡単に言うとそれだけですが、こんな単純な仕組みで、様々なことがわかります。

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  • 生産個数 : 製品が何個作られるか
  • 停止時間 : 何分設備が止まっているか
  • サイクルタイム : 製品が作られる間隔はどのくらいか

場所や状況によって、見るべき量は様々ですが、この3つは、どんな製品/サービスであっても付いてくる改善の普遍量なのです!

弊社サービスは、この3つの量にフォーカスして、それをいつでもどこでも見られるようにしています。

どうやって測る?

大きく分けて2種類の測り方で、測定しています

  • 磁気センサ : 近づくと信号が上がる
  • 光センサ : 光量が変わると信号が上がる

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製品を作るときに、ほぼ必ず反復動作をする箇所があります。そこを狙って取り付けるのです!

こだわりポイントは、

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  • 外部から取り付けられる
  • 安価で実現できる

ところです。これにより、古い機械であっても簡単に取り付けられるし、初期費用をあまりかけずにIoT導入が始められるわけです。

どんな画面?

シンプルに、現場の人が一瞬でわかるようにを念頭に置き、画面を作っています。そのため、出す情報は精査しています。

今回は特別に、開発途中の画面を見せちゃいます!!

TOP画面

このように、対象ラインを一括で見られるようになっています。

f:id:istc-blog:20180524221654p:plain それぞれの枠が一つのラインです。簡素に見えて、実は有益情報の宝庫!

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詳細画面(停止)

何がいつ止まっているかの把握は、生産性の向上にとても重要な指標です。

  • いつ
  • 何が
  • どういう理由で
  • どのくらい

止まっているかの情報がわかるようになっています。改善への強力な手がかりとなるでしょう。

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ヒストグラム

CTのばらつきを平均や分散でだしても、イメージがしづらかったりします。 そこで、CTモニタではヒストグラムによって、ばらつき具合や目標にどのくらい足りないかを可視化できるようにしています。

各ラインのCTが逐一記録されているため、ラインのカイゼン具合が一目瞭然です!

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このように、先ほど述べた3つの普遍量を効率よく把握するような仕組みが整っています。

CTモニタでカイゼンを成功させるポイント

「取り付けるだけで、何が変わるの?」

と疑問を持つ方も多いと思います。

そこで、イメージをしてもらうために、実際に使っている人たちがどういう感想を抱いているかを並べてみたいと思います。

  • 動いている、止まっているがわかるだけでも便利
  • 改善の答え合わせを次の日にできるのが良い
  • 自分のCTを改善しようと、議論が活発になった。
  • データをもとに議論ができるようになった。カンやコツからの脱却

と、、、ざっと並べてみました。いろんな業種、形態で弊社のサービスを使っていただいていますが、 うまく使えているところには共通点が1つあります。それが

『データをもとに、人が主体的に動いている』

というところです。弊社ではこれをとても大事にしています。

先日ドイツのハノーファーメッセという展示会にも行ってきました。 Industry 4.0を謳い、「完全自動化」を目指している企業が多かったです。

遠い将来、そんな日が来るかもと楽しみにする反面、現実に目を向けると 現場レベルの課題は山積みなのです。 整理整頓をするだけで、生産性が上がったり、ちょっと遠くになっていた工具を手前にもってきたり。

そういうちょっとした「カイゼン」の意識付けを行い、目に見える成果によってモチベーションを上げていく。

CTモニタの可視化ツールは、そのように人の力を引き出すことを目的に使ってもらうと、きっとうまくいきます。

今後の取り組み(技術)

CTモニタの安定稼働

弊社はAWSとOpenShiftの合わせ技でサービス提供を行っています。 今後、お客様に不具合なく、リアルタイムで提供できるように、アーキテクチャの見直しを実施中です。 このあたりの深いお話も、ブログに載せていきたいと思っていますので、乞うご期待ください!

を洗い出し、低価格かつ高品質を実現させられるように、頑張っていきます

CTモニタと様々なものを連携させる

同時に、CTモニタをプラットフォームとし、様々なデバイスを連携させる方法を考えています。 そのために

  • サービスイメージの策定
  • ハードウェアの選定
  • web画面の構築
  • 実証実験

のサイクルを実施中です。来る5/31のAWSサミットでは、そのコンセプトをPVにしましたので、ご期待ください。

今後、IoTの重要性が増してくる産業分野。

地に足の着いたIoTソリューションを提供し続けられるよう、技術開発を加速させていきます。

今後、技術のお話も小出しにしていきますので、興味のある方は是非またご覧ください。 ではでは!